『2016平和行動in根室』に参加して


YK(自治労)

 今回「2016平和行動in根室」に参加することで、どのような経緯で北方領土問題が起こり、現在多くの日本人が故郷に満足に帰る事が出来ずにいるかを知ることが出来た。
 「ジョバンニの島」を見て、ロシアに対し憎しみを煽るような内容ではなく、事実に基づき共生と故郷に帰りたいという島人の気持ちを重点に作られているように感じた。さらに北方領土が事実は日本の物であるということを、後世に残すために先人たちが、想いを込めて制作した背景が見られた。

  恥ずかしい話、北方領土問題について今回の集会に参加する前は、小学校や中学校の社会や歴史の授業で聞いたことがある程度だった。要は対岸の火事のように、実感がなく文字という浅いレベルでの知識、認識でしかなかった。
 実際このようなやり取りがありました。集会に参加する前に知人と話をしていて、知人が「北方領土に関して、プーチンの時代になってから4島の内2島を返してもらえる話になったのだから、その時とりあえず2島返してもらい、残りの2島に関しては後で良かったのに。」という発言に対し、何も知らなかった私は「そういう物なのか」と認識してしまいました。今回のセミナーに参加しなければ、ずっとこの知識のままで子や孫に伝えていたかもしれません。上記の件に関して私の知人と同意見の人もいるかもしれませんが、私は今回のセミナーに出て下記のように思います。
 4島中2島返還とは問題が進展するように聞こえますが、実際の中身は2島返還するので、北方領土問題はこれで落着とする内容でした。しかし4島すべて日本の大事な領土なため、2島返すので、2島はロシアの領土というのは間違っています。ここは妥協できるところではありません。

 最後にジョバンニの島の映画や北海道立北方四島交流センターで行われた「北方四島の今を知ろう」のセミナーに参加し、北方領土がいかに重要な日本の国土であるかを認識できた。
 島から追われた島人の故郷であることは勿論、様々な資源や自然に囲まれた日本の故郷の一つです。ノサップ集会に参加し、竹島の問題をはじめ多くの領土問題を個々で問題提起するのではなく、一つのまとまりになって行う事は大きな力になると感じた。この大きな流れをさらに増幅するために、各地方の連合で人を集め、その地方で領土問題の認知を広げることが今回この集会に参加した私たちの役目だと思いました。

 
NA(自治労)

  私は、9月10日(土)から12日(月)まで、北方領土問題の認識を深め、返還要求運動の輪をさらに強く大きくすることを目的とした「2016北方領土返還要求平和行動in根室」に参加しました。 今回は、3県各地(愛知・岐阜・三重)から集まった37名の仲間が参加しました。

【1日目】北方四島学習会
根室市内の北方四島交流センターにおいて、講演やパネルディスカッションのセミナーに分かれて、過去から現在に至るまで、様々な視点から北方四島について学びました。

2日目】北方領土返還要求運動・平和納沙布集会
納沙布岬・望郷の岬公園で開催された「2016平和行動in根室」に参加しました。ここでは、連合全体で北方四島の一括返還が実現するまで北方領土問題に粘り強く取り組んでいくことを確認しました。

【3日目】博物館網走監獄、オホーツク流氷館
博物館では当時の受刑者の過酷な労働環境について学ぶことができました。刑務所内での不当な扱いに抗議するために脱獄を繰り返していた状況が伝わってきました。
オホーツク流氷館では流氷を体験できたり、クリオネや、吸盤を持った魚など珍しい生き物を見ることができました。

 私は、今回の根室平和行動を通して、ただ単に国土返還を求めるだけではなく、戦争の悲惨さを学ぶとともに、平和的解決に向けて私たちはどう行動すれば良いのかを考えました。まずは、元島民の声や納沙布岬から北方領土を見て、感じたことや学んだことを一人でも多くの人に伝えて、北方領土問題についての運動をさらに広げていきたいと思います。

 
 
HM(JAM)
 
 納沙布岬からわずか3.7km先にある歯舞群島に属する貝殻島。オーロラタワーから双眼鏡で見渡すと、そこにある建造物まで見ることができました。

 今回、平和行動in根室に参加し、戦後、日露両国では外交関係は回復されたものの、未だ平和条約が締結されていないという事実を知りました。その最新状況を知るため、9月10日の第二部セミナーでは、去る2日にウラジオストクで行われた日露首脳会談の取材講演に参加しました。これまでの交渉は法的・歴史的な議論で進められてきましたが、領土問題はそれぞれの政治家にとってはリスクがあり、今までの議論では平行線をたどるばかりです。今回の会談では「新しい発想に基づくアプローチ」というキーワードで、8つの経済協力プランが提案されたということです。

 第一部の映画「ジョバンニの島」で、日本人とロシア人が隣の教室で音楽の授業をした折に、当初は張り合って歌っていたのが、ある日、日本人の子供がロシア語で「カチーシャ」を、ロシア人の子供が日本語で「赤とんぼ」を歌い出したシーンが印象的でした。

 平和になるには?と考えた時に、相手を理解することが1つのアプローチだと思います。その上でお互いWIN-WINの関係になれるよう、上記日露首脳会談の阿部首相結びの言葉「無限の可能性を秘めた二国間関係を未来に向けて切り開くため、私は、ウラジーミル、あなたと一緒に、力の限り、日本とロシアの関係を前進させていく覚悟であります。」に期待しています。

今回の平和行動に参加する事で、今まで関心が薄かった北方領土問題のニュースも、より身近に触れられるようになりました。このような活動を継続していただいている連合に対し敬意を表すると共に、三県の事務局の方、共に参加した仲間の皆さん、ありがとうございました。

 
SY(JAM)

 2016平和活動in根室に参加して一番強く感じた事は、日本政府と島民及び地元住民支援関係者との間に大きな温度差がある事でした。

 9月11日に開催された2016平和ノサップ集会に参加して全国から集まった多くの支援者を目の当たりにして熱い思いが込み上げてきました。
 すると開始早々、外務大臣 岸田文雄 職務多忙の為欠席
 沖縄及び北方対策担当大臣 鶴保庸介 職務多忙の為欠席 とのこと
 職務多忙?この集会に参加する事こそが一番の仕事ではないでしょうか。こんな政府のふざけた対応をみて大変憤りを感じました。70年も進展しないのも納得してしまいます。

 連合国との戦争が終わったと思ったらいきなりロシアが攻めて来た。不可侵条約を破った国なんてロシア以外聞いた事ありません。自分が島民だったら、悔しいだろうなと胸が痛みました。今年の12月には、プーチン大統領が来日する予定なので大きな進展を期待します。 

 それから、日米安保についても考えさせられました。
 アメリカは終始北方4島は日本の固有の領土と理解して、ロシアの不法占拠と認めています。しかしながら、武力介入せず、当事者間で平和的に解決を望むと言っています。過去、ベトナム、朝鮮半島、アフガン、中東と自国の利益の為に武力介入してきた国がよく言います。いざとなったら知らん顔、そんな感じが否めません。期待できないアメリカに多額の投資は不要です。

 最後に連合の役員皆さんお疲れ様でした。大変貴重な体験ができました。ありがとうございました。


 
 
MM(基幹労連)
 
 今回初めて平和行動in根室に参加させて頂きありがとうございました。
 初めは平和行動ってなんだろうという気持ち、恥ずかしながら北方領土って聞いて学んだことはあるけど昔の歴史だろうなと思う知識しかありませんでした。

 参加したことにより北方領土問題が戦後70年以上を経た今も未解決であり、明るい道筋は立っていないという事を改めて知りました。北方四島の返還を求める為に出来る事は限られてきますが、元島民の大切な故郷を一刻も早く取り戻す為にも、島民の平和への想いを受け継ぎ訴え続けて行く事が今の自分にできる私たちの義務だと思いました。
 また「ともに頑張りましょう」という言葉に込められた思いを考え、その言葉を地元に帰ってから家族、友人、知人など多くの人に伝えていきたいと思います。 「日本の平和のために」

 
OH(基幹労連)
 
 私は以前に広島の平和行動にも参加させていただいたのですが、根室に関しては領土返還を実現しても、別の問題点が残るという難しさを感じました。
 これは元島民の鈴木氏もふれてみえましたが、領土返還実現後に今住まれているロシアの方々はどうするのかということです。
 現在、70年を超える歳月が経ち、実際に島に住んでいる方々の多くが当時の実態を直接知らない方々だと思いますが、この方々を単純に追い出すのでは、過去の繰り返しになってしまうように感じました。被害にあわれた島民の方々には申し訳なく思いますが、それぞれの国の島民が分かり合えるような解決策が見つかればいいなと感じます。
 今回は貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

 
OM(情報労連)
 
 初めて北海道根室市の納沙布岬に訪れ、一番近い歯舞群島の貝殻島までの距離は、わずか3.7kmと目と鼻の先の距離には驚きました。戦後71年間、北方領土返還問題は未だ決着のついていない現状であり、ロシアとの両国間の大きな課題であると改めて感じさせられました。

 1945年8月9日、ソ連は日ソ中立条約を無視して対日参戦し、満州や樺太、千島列島へ攻め込みました。そして、日本が降伏した後も攻撃を続け北方四島を占領しました。島民の約半数は自ら脱出しましたが、島に残った島民は劣悪な環境の中、樺太経由の引き上げを余儀なくされました。現在もなお、ロシアによる法的根拠のない占拠は続いており、北方四島は日本の領土でありながら、日本人が一人も住んでいません。
 太平洋戦争末期から終戦直後の色丹島を舞台に、ソ連の占領に伴い激変した島民の暮らしを“とある家族の視点”で描かれた映画「ジョバンニの島」を鑑賞するとともに、「次代へ受け継ぐ平和への歩み」のセミナーに参加し、終戦直後、ソ連が侵攻してきて占領されたことは知っていましたが、それを島民として体験され、恐怖、怒り、寂しさの中、故郷を後にしたつらく生々しい話は私の想像をはるかに超えるものでした。また、「故郷への思いは増す事はあっても消えることはない」との鈴木咲子さんの訴えが深く心に染みました。

 故郷の島を追われた元島民の方の平均年齢は80歳を超えています。北方四島の一日も早い返還実現のためには、私たち一人一人が北方領土問題の歴史と現状を正しく認識し、かつ、関心と理解を深め、返還に向けた強い意思を世代・地域を超えて共有することが必要です。その為には、今回のような集会に参加した私たちが、周囲に発信していくことが重要であることも強く感じました。
 日ロ首脳会談を通して北方領土問題の前進に期待が高まる今こそ、全国レベルで返還運動を進めていくべきだと思う。


 
 
HH(情報労連)

 平和行動に参加し北方領土問題に巻き込まれてしまった元島民の方の体験談が印象に残りました。
島の占拠に始まり、地理・歴史・道徳の 都合の悪い学問の制限や強制労働など、そのような状況下でのソ連軍との共同生活。第二次世界大戦終結で緊張が緩んだ最中での突然の出来事 に当時の島民の方々が実際に感じた恐怖や不安は計り知れないものであったと思います。
 そして占領されてから今日まで家に帰ることも先祖のお墓参りをすることもできず、島に残された家や建物が老朽化して取り壊されていく。元島民の方々の苦しみは今なお続いていることを改めて認識しました。

 問題解決に向けた取り組みとして北方四島交流事業で日本人が北方四島を、島に住んでいるロシア人が日本を相互訪問・交流する活動があり、参加された元島民・元島民二世の方々の体験を聞くことができました。
 その中で問題解決のために島の返還が必要ではあるものの、かつて元島民の方々がされたようにロシアの人々を 追い出すのではなく共生する方法を模索しなければならないと感じました。

 北方領土問題の解決に向け、問題を風化させず多くの人に知ってもら えるよう協力していきたいと思います


 
NA(自動車総連)

 9月10日〜12日、平和行動in根室に参加してきました。納沙布岬から肉眼で見える島が他国に占拠されていることが夢のように感じられ現実に思えませんでした。

 10日の行動は根室中標津空港から北方四島交流センターへバス移動する車内で映画『ジョバンニの島』を初めて見ました。テレビモニターから映し出される画像から、当時の島民の方々が苦労した様子が伺えましたが、実感が湧いてくるまでの感情はありませんでした。しかし北海道北方四島交流センターにて元島民の「鈴木咲子さん」の当時の様子を語って頂いたときは、一つ一つの言葉によってバスの中で見た『ジョバンニの島』の映像が鮮明に頭に描かれるようでした。思わず目に涙が浮かんできました。過去の幼き頃に体験した苦しみを今もなお、心の奥深く背負っておられるのに、今までの自分は無関心と思われてもしかたがないくらい関心がありませんでした。また自分と同じように「北方領土問題」の言葉を聞いたことがあるけど、日本の何処の島なのかを知らない国民、道民が多くいるということを知らされました。

 11日は、秋晴れの天候のもと、納沙布岬・望郷の岬公園で開催された「2016平和ノサップ集会」に参加し、連合本部の逢見事務局長から昨年のスローガン「次世代への継承」を今年も継続していくと話され、北方領土問題の解決に向け諸団体とのさらなる連携のもとで運動を展開し北方四島の返還と日口友好条約の締結が実現するまで今後も取り組みを強化して行くと連合の考えを述べられました。
 今回、平和行動根室に参加した我々も、元島民の声や納沙布岬から見た北方領土、そして感じたことや学んだことを職場や地域で共有し、北方領土問題につて運動の輪を広げていきたいと思います