平和も人がつくるもの ~平和行動in広島 報告~

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平和広島①「連合山形の皆さんとともに」平和広島②平和広島③

連合栃木副事務局長 中澤弘之さん

 8月4日(土)より2泊3日で連合栃木を代表し、若干1名で「2012平和行動in広島」に参加するため、広島へ行ってきました。

 前年の参加者から「広島は暑いよ」と聞いていましたので覚悟はしていましたが、屋外を歩くと体温と変わらない気温と容赦ない直射日光のダブル攻撃を受け、短時間のうちに体力気力を奪われ、ついて早々、3日間持つだろうかと危惧してしまいました。

 私が参加したのは、4日が連合・原水禁・核禁会議主催の「核兵器廃絶2012平和ヒロシマ大会」、5日午前中が連合主催の「ピースセミナー」、午後が連合主催の「ピースウォーク」、6日が広島市主催の「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」です。

 初日の「核兵器廃絶2012平和ヒロシマ大会」会場では大会開始前から、世界各地で活躍している二胡奏者の姜 暁艶(ジャン・ショウイェン)さんの演奏が、厳か、かつ気品あふれる空間を作り出していた中、折鶴献納から大会が始まり、参加者全員での黙祷、古賀伸明連合会長の主催者代表挨拶、スティーブン・ベネディクトITUC(国際労働組合総連合)人権・労働組合権局局長からのメッセージへと大会が進んで行きました。

 私たち連合をはじめ、関係団体が日本、世界にむけて核廃絶を訴え、国も国際会議の場で核軍縮決議の提出や包括的核実験禁止条約の発効促進、核軍縮・不拡散イニシアティブの立ち上げなどで、核軍縮の進展に向けて国を挙げて取り組んでいます。

 しかし、いま、世界中で保有されている核兵器の数は、全人類を何度も絶滅させることができるそうです。国の安全保障のために自国の民をも絶滅させかねない核兵器を抑止力の切り札と信じている人種の考えを覆すのは、全世界の人々の核兵器に対する「ノー」だと思います。世界で唯一の被爆国国民の我々は、広島・長崎の被爆の事実と核兵器の恐ろしさを全世界の人々に認知してもらい、核兵器廃絶に向かうための「ノー」を全世界に広める運動をこれからも続けなければならないでしょう。

 2日目の「ピースセミナー」では、「平和の語り部・被爆体験の証言」と題して、広島県原爆被害者団体協議会 理事長の坪井 直さんから、20歳の時に爆心地から1kmの地点で被爆した時の様子から、これまでの人生を語っていただきました。

 資料館などに入ると、様々な展示物、写真で原爆の恐ろしさ、悲惨さがわかりますが、生で聴く話はより一層現実的にそれが感じられます。

 私が心を痛めたのは、身体的な傷、苦痛もさることながら、坪井さんのように奇跡的に助かったのに、その後、身体的なハンディを理由に、就職や生活でも差別を受け、苦しんだ被爆者がたくさんいたとの話でした。次元は違いますが、現代の私たちの周りにも似たような話がいくつもあることを思い浮かべて悲しさを覚えました。

 いわゆる、平和ボケしていた私です。戦争も人が起こすものですが、平和も人が造るもの、私たちが判断し、声を出し、行動しないと成し得えないものだと、改めて考えさせられました。

 

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