2012 年頭ご挨拶(連合栃木 青木会長)

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2012 年頭ご挨拶

 明けましておめでとうございます。2012年が皆様にとって良い年となりますようお祈り申し上げます。

 2011年の世相を1字で表す漢字に『絆』が選ばれました。国内では、東日本大震災や台風による豪雨被害、海外ではニュージーランド地震、タイの洪水などの自然災害が多く発生し、その中で人と人のつながりや支え合いは、地域コミュニティーだけでなく、国境を越えた世界規模の人間同士の「絆」が、人間社会にとっていかに大切であったかということを再認識させられた1年でありました。

 振り返ってみればこの10年、労働規制の緩和により賃金をはじめ様々な格差や貧困が急速に広がってしまいました。非正規雇用で働く人々は、低い賃金でどう生活を成り立たせるか苦労を重ね、自分の働きに見合った賃金を得ることができないことに不満や社会に対する不信を募らせています。

 若い母親は、育児と仕事の両立と子育ての悩みを抱えながら暮らしており、また5人に1人が不眠に悩まされているなど、現代社会において多くの人たちが不安を抱えています。

 人と人の間の距離が拡がり、人々の相互の「絆」が弱まることによって、不安と不信が増幅され、わが国は社会的にも経済的にも持続可能性があらゆる面で脅かされる情勢になっています。

 人は「働くこと」で社会に参加し、経済的にも社会的にも自立し、人と人の絆を培っていきます。そして、働くことにもっとも重要な価値をおき、働こうと望むすべての人に働くことを保障する。仕事の価値に見合った所得が担保され、ワークルールが確立され、ワーク・ライフ・バランスが実現された、働きがいのある人間らしい仕事を保障することを最優先課題に、すべての政策は組み立てられるべきであると考えています。

 どのような社会であっても、人々の生産活動があってはじめて、日々の営みが成り立ちます。労働によって所得を得ることを基本とし、それを補完する社会保障給付との組み合わせによって、人間らしい自立した生活を送ることが可能になります。就業者数の増加はGDPの上昇をもたらし、社会保障の原資を増加させます。つまり、すべてのカギを労働が握っていることになります。

 連合は「働くことを軸とする安心社会」の実現に向け、政府や自治体、経営者団体や有識者、労働者福祉団体など様々な団体・組織にも呼びかけ、この「安心社会」の理念の共有化と実現に向けた具体的な運動を推進していく所存です。今年も1年、宜しくお願い申し上げます。

 

日本労働組合総連合会栃木県連合会

 会長 青木 義明

青木会長

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